イトウ保護連絡協議会

Japanese Huchen Conservation Network

陸上自衛隊矢臼別演習場の砂防ダム問題

第8回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム視察報告

視 察 日:2010年5月19日
天  候:晴れ
参 加 者:8名

目  的:矢臼別演習場内の別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダムの現況確認を行った。特にダム堤下流の現況に注目した。

ダム堤から上流を見る。河道は安定している。

さらに上流。

左岸側。植生は安定している。

ダム堤から下流を見る。

左岸。魚道跡の水没コンクリート基礎は土砂が堆積。本流と思われる左岸は、このコンクリート基礎により流れを遮られ、流量も少なくなっている。

左岸下流。横工は2m巾で移設されている。

左岸からダムを見る。手前が魚道跡。

下流では、アメマス・ヤマベ(釣り具使用)。

ダム堤付近。


トライベツスリットダム調査表

▼調査年月日:2010年5月19日
▼天気:晴

調査地点 水温 水深 川幅 流幅 備考
A1 11 27 300
A2 12 25 200 バイカモ
A3 植生
A4 11 30 200
B1 11 68 200
B2   土砂堆積
B3 11 18 130
B4 11 9 70
B5 11 19 200
B6 11 34 200
B7 12 40 200
B8 12 32 200
B9 11 44 300
B10 11 14   110
B11 11 30   水没 冠水
B12 11 26   水没 冠水
B13 11 29   水没 冠水
B14 11 28   水没 冠水

▼まとめ

下流域は去年同様、川の流れが分散し、冠水ヶ所が多い。池状態が続いている。水没している旧魚道のコンクリート基礎に土砂が堆積しそれによって川の流れが分散している。

上流域は、植生が回復し、流路も安定しよい状態が続いている。

やはり、下流域が問題である。早期に流路を確保する必要がある。左岸に流路を人為的につくるべきと思われる。

次回視察は、2010年8月を予定している。

道東のイトウを守る会(植生:神田房行、写真:飯田弘己、作図:元内孝義、文責:田中明子)