イトウ保護連絡協議会

Japanese Huchen Conservation Network

陸上自衛隊矢臼別演習場の砂防ダム問題

第2回風蓮川水系玉川流域第1号ダム・楓沢流域第2号ダム視察報告

視察日:2011年5月23日(月)
天 候:曇り
参加者:8名

目  的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダムについて現況確認を行った。特にトライベツについては、ダム下流域の河道確保工事後の現況に注目した。

同日実施の「第10回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム視察報告」はこちら


▼玉川流域第1号スリットダム

玉川流域第1号スリットダム 玉川流域第1号スリットダム 玉川流域第1号スリットダム
下流からスリットダムを見る。前回視察時(3月15日)より水量は多く、河道両側の土嚢は水没していた。 ダム堤から下流を見る。 ダム堤から上流を見る。
玉川流域第1号スリットダム 玉川流域第1号スリットダム  
さらに上流。川の蛇行。 上流からダム堤を見る。スリット前の池状態は解消され河道がつくられている。  

玉川流域第1号スリットダム工事前平面図

玉川流域第1号スリットダム視察2011.5.23


 

▼楓沢流域第2号スリットダム

玉川流域第1号スリットダム 玉川流域第1号スリットダム 玉川流域第1号スリットダム
下流からスリットダムを見る。 ダム堤から下流を見る。 ダム堤から上流を見る。
玉川流域第1号スリットダム    
上流での土嚢とネット処置。    

楓沢流域第2号スリットダム工事前平面図

楓沢流域第2号スリットダム視察2011.5.23


▼まとめ

トライベツスリットダムの上流は河道も安定し良好。当会はこれまで下流は、常に池状態で河道が不安定であることから、人為的に川筋をつくるべきと提言してきた。今回、土嚢を積むなどで河道を中央に導き、さらに、本流と思われた左岸に戻していた。この河道が安定するのか、今後とも注視したい。気になる点として、水深が浅くなっている点だ。渇水期に魚類の行動が制限されはしないか。場合によっては、明確に本流を1本作った方が良いのかもしれない。
玉川・楓沢はともに時間をかけて観察する必要がある。次回視察は、2011年8月を予定している。植生調査が中心となる。

道東のイトウを守る会

写真:飯田弘己
作図:元内孝義
文責:田中明子