イトウは今まさに激減し絶滅の危険にさらされています。
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平成18年8月18日 矢臼別演習場内風蓮川水系砂防ダムに関する要望書 風蓮川を守る会 (代表 坂野下 英也) 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 1, 矢臼別演習場内の風蓮川水系における建設中の砂防ダムの即時中止と、今後の新たなダム建設計画の中止。 2,イトウの繁殖環境及び生息環境の復元を目的とする砂防ダムの撤去・改修。 3, イトウの生息調査や自然環境全般に関する綿密な調査の実施。別寒辺牛川の場合と同様に詳細な科学的調査を行い、砂防ダムを建設する必要性について明確な定量的かつ科学的な根拠を示してください。もし、そうした対応ができないのであれば、その理由を明示してください。 当該砂防ダムを建設する必要性について、我々を含む多くの風蓮川流域住民が、多大な疑問を抱いています。どうぞ本要望書の内容について御検討いただき、平成18年8月末日までに文書にて御回答ください。 敬具 平成18年8月30日 風蓮川を守る会 代表 坂野下英也 様 矢臼別演習場内風蓮川水系砂防ダムに関する要望に対する回答 別海町長 佐 野 力 三 1、 矢臼別演習場内の風蓮川水系における建設中の砂防ダムの即時中止と、今後の新たなダム建設計画の中止について。 矢臼別演習場内では、自衛隊の訓練に伴い植生の荒廃が進行し、降雨・融雪の際に荒廃地から土砂が演習場内の各支流河川に流出しており、このことが原因となり下流域の水質を汚濁させ、サケ・マスの増殖河川で稚魚の放流を行っている風蓮川の河川環境と、河口の風蓮湖におけるアサリ・シジミの養殖に甚大な被害を与える恐れがあることから、別海町は漁業関係者からの要望もあり、札幌防衛施設局に土砂流出対策を要請したもので、このことを受けて札幌防衛施設局は、これら障害の防止・軽減を図るために土砂流出対策施設の建設を計画したところです。 工事は、札幌防衛施設局から当町が委託を受け実施しており、建設に当たっては環境調査を行い必要に応じて魚道を設置するなど、生物生息環境に配慮し演習場からの土砂流出対策を進めてきたところであります。 いずれにしても、当町としては受託事業であることから札幌防衛施設局の方針にのっとり対応していく考えでおります。 2、 イトウの繁殖環境及び生息環境の復元を目的とする砂防ダムの撤去・改修について。 風蓮川水系にある数基の既存ダムの上流部で大量の土砂が堆積している状況下にあって、既存ダムの撤去・改修は台風などの大雨の際には土砂災害を招く恐れがあり、慎重な対応が必要と思われますので、現時点では砂防ダムの撤去・改修は考えておりません。 3、 イトウの生息調査及び自然環境全般に関する綿密な調査の実施について。 先に新聞報道のあったイトウの生息・産卵ふ化に関する情報収集を行い事実確認に努めているところであります。 |
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