イトウは今まさに激減し絶滅の危険にさらされています。
|
| Home | イトウ保護のための宣言 | 加盟団体のご紹介 | イトウ保護連絡協議会とは? | |
2006年9月6日 別海町長様 矢臼別演習場内風蓮川水系の砂防ダム事業に関する要望 イトウ保護連絡協議会
(一)矢臼別演習場内の風蓮川水系の砂防ダムを適切な方法で撤去・改修して、早急にイトウの繁殖環境を復元してください。 (二)風蓮川水系における三郎川流域第6号砂防ダムや、今後の新規ダム建設計画を即時中止してください。 (三)風蓮川水系における綿密なイトウ生息調査を実施してください。 失礼ながら、今年9月15日までに文書で上記窓口宛にご回答をお届け下さい。参考までに、この件について防衛施設庁長官と札幌防衛施設局長に提出しました要望書を同封いたします。なお、本文書と貴職からの回答書は当協議会ウェブサイトに公開します。風蓮川水系の絶滅危惧種イトウの生息環境保全のために、どうぞ、いっそうご配慮いただくようにお願い申し上げます。 以上 平成18年9月15日 イトウ保護連絡協議会 様 矢臼別演習場内風蓮川水系の砂防ダム事業に関する要望に対する回答書 別海町長 佐 野 力 三 本事業については、矢臼別演習場内で自衛隊の訓練に伴い植生の荒廃が進行し、降雨・融雪の際に荒廃地から土砂が演習場内の各支流河川に流出しており、このことが原因となり下流域の水質を汚濁させ、サケ・マスの増殖河川で稚魚の放流を行っている風蓮川の河川環境と、河口の風蓮湖におけるアサリ・シジミの養殖に甚大な被害を与える恐れがあることから、別海町は漁業関係者からの要望もあり、札幌防衛施設局に土砂流出対策を要請したもので、このことを受けて札幌防衛施設局は、これら障害の防止・軽減を図るために土砂流出対策施設の建設を計画したところです。 (一)矢臼別演習場内の風蓮川水系の砂防ダムを適切な方法で撤去・改修して、早急にイトウの繁殖環境を復元してください。 当町としては、イトウの生息が確認されたとの新聞報道から事実確認に努めておりますが、現在、風蓮川水系にある数基の既存ダムの上流部で大量の土砂が堆積している状況下にあって、既存ダムの撤去・改修は、台風などの大雨の際には土砂災害を招く恐れや漁業資源への影響も懸念されることから、慎重な対応が必要と思われますので、現時点では砂防ダムの早急な撤去・改修は考えておりません。 (二)風蓮川水系における三郎川流域6号砂防ダムや、今後の新規ダム建設計画を即時中止してください。 現在建設中のダムは、従来の形式よりも河川環境・水質保全に配慮した構造として工事を実施しておりますが、流域内の荒廃化が著しいことから緊急性が高く早急な対策が必要とされております。また、今後の建設計画に関しましては、河川生物等に配慮した工法について、札幌防衛施設局と調整していきたいと考えております。 (三)風蓮川水系における綿密なイトウの生息調査を実施してください。 現在、貴会の言われる内容のイトウの生息・産卵ふ化に関する情報収集を行い事実確認に努めているところであります。 |
制作・著作/イトウ保護連絡協議会
(C) 2006 Japanese Huchen Cnservation Network. all rights reserved. |