第10回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム視察報告
視 察 日:2011年5月23日(月)
天 候:曇り
参 加 者:8名
目 的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダムについて現況確認を行った。特にトライベツについては、ダム下流域の河道確保工事後の現況に注目した。
同日実施の「第2回風蓮川水系玉川流域第1号ダム・楓沢流域第2号ダム視察報告」はこちら 。
ダム堤から上流域を見る。河道は安定している。河床は礫。 | ダム堤から下流を見る。 | 下流左岸。魚道跡の水没コンクリート基礎は完全に土砂で埋没している。 |
下流中央に河道形成のため土嚢が積まれている。 | さらに下流でも土嚢が積まれている。下流域は例年より土砂が堆積して浅くなっている。 | 下流からダムを見る。 |
トライベツスリットダム調査表
▼調査年月日:2010年8月12日
▼天気:霧
▼まとめ
トライベツスリットダムの上流は河道も安定し良好。当会はこれまで下流は、常に池状態で河道が不安定であることから、人為的に川筋をつくるべきと提言してきた。今回、土嚢を積むなどで河道を中央に導き、さらに、本流と思われた左岸に戻していた。この河道が安定するのか、今後とも注視したい。気になる点として、水深が浅くなっている点だ。渇水期に魚類の行動が制限されはしないか。場合によっては、明確に本流を1本作った方が良いのかもしれない。
玉川・楓沢はともに時間をかけて観察する必要がある。次回視察は、2011年8月を予定している。植生調査が中心となる。
写真:飯田弘己
作図:元内孝義
文責:田中明子