第12回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム
第4回風蓮川水系玉川流域第1号ダム楓沢流域第2号ダム
第2回風蓮川水系樺沢流域2号ダム視察報告
視察日:2012年5月24日(木)
天 候:曇
参加者:9名(内報道1名)
目 的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダム、樺沢ダムについて現況確認を行った。特に、トライベツ川はダムの下流域の河道の現況に注目した。また、樺沢ダムについては、魚道の機能について注目した。
▼トライベツ川スリットダム
トライベツ川スリットダム周辺の植生図。クリックすると拡大します。 | ||
ダム堤から上流域を見る。植生・河道ともに安定している。 |
ダム堤から下流を見る。左岸は流れてなく滞留しているだけ。 |
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魚道跡の水没コンクリート基礎は完全に土砂で埋没している。 |
下流からダムを見る。 |
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今回の下流中央の流れ。去年の土嚢は埋没し、水深も13cmと浅い。 | 2011年5月の下流中央の流れ。土嚢を積み河道を作っている。 |
▼玉川流域第1号スリットダム
玉川流域1号スリットダム周辺の植生図。クリックすると拡大します。 | ||
下流からスリットダムを見る。増水がひどく河道の土嚢も水没。 |
ダム堤から下流を見る。 |
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ダム堤から上流を見る。 | さらに上流。 | |
川底は櫟。安定している。 |
▼楓沢流域第2号スリットダム
楓沢流域2号スリットダム周辺の植生図。クリックすると拡大します。 | ||
下流からスリットダムを見る。 |
スリットから下流を見る。 |
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スリットから上流を見る。 | 上流からダムを見る。河道は安定している。 |
▼樺沢流域第2号ダム
樺沢流域1号スリットダム周辺の植生図。クリックすると拡大します。 | ||
下流からダムを見る。 |
下流に流れ込む魚道。 |
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ダム堤から上流を見る。 |
ダム堤から魚道を見る。 | |
ダム堤から下流を見る。 |
▼まとめ
トライベツスリットダムの上流は河道も安定し、植生も密生しており良好な状態になっている。しかし、下流については、今年も安定していない。本流かと思われた左岸の流れは、水たまりとなり、渇水期は枯れていると思われる。また、中央に土嚢を積んで流れを導くかに見えたが、これも、意図することとは違い池状態となり左岸側に流れ込んでいる。土砂堆積により、土嚢は水没しており、水深も13cmと浅い。下流の本流形成が急務と思われる。まず、ダム直下から右岸への流れを止め、流れを中央に導き左岸側に流すべく、中央に設置された土嚢をさらに高く積み、堆積している土砂を取り除く必要があると思われる。
玉川・楓沢はスリットにより河道も安定し、川底は礫となり、状態は良くなっている。樺沢については、魚道は機能しているものの、上流の池状態の解消と下流の河道の安定が必要と思われる。やはり、スリットを入れ自然な流れに戻すべきではないかと思われる。
作図:元内 孝義
写真:飯田 弘己
文責:田中 正