イトウは今まさに激減し絶滅の危険にさらされています。

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第4回風蓮川砂防ダム視察を終えて(視察報告)

視 察 日:2006年7月28日
視察箇所:西風蓮川第13号ダム(H12〜H14)
     西風蓮川第7号ダム(H10〜H13)
参 加 者:18名(うち報道1社)
目  的:矢臼別演習場内風蓮川水系の砂防ダムについて、ダムの影響、イトウの生息可能性、川の現況確認、魚道の有用性について視察した。
視察報告:今回の視察には、道立水産孵化場の川村洋司主任研究員の参加を得、適切なアドバイスをいただいた。


西風蓮川第13号砂防ダム地図番号11堤体の高さ:5.7m  長さ:113m

○ダムの上・下流は湿地で、ところどころに湧水もあり、大きく蛇行している。川幅は狭く、水量も少ない。川底は礫が多いが、泥の箇所もある。石の裏には、水生昆虫が多く見られた。
○川 幅:140cm〜2m   水 温:14℃   水深:7cm
○魚類等:釣具を使ったところ、イワナ他カワシンジュガイ


堤体全景

下流よりダムを見る。両岸は数メートルにわたり布団かご。

上流よりダムを見る。

上流域。この先、川は
樹木に覆われている。

下流のダム堤直下。

下流域、湧水もあり。
川は蛇行している。

▼西風蓮川第7号砂防ダム(魚道あり)地図番号10堤体の高さ:7m  長さ:102m
○魚道はプールタイプ階段式アイスハーバー型
○ダムの上・下流とも湿地。河床は泥が多いが、水量は充分で、河川規模は良いとのこと。
○川 幅:160cm〜2m   水 温:13℃〜14℃   水深:14cm
○魚類等:釣具を使ったところ、ヤマベ他ウチダザリガニ

堤体全景。奥が魚道。

上流よりダムを見る。

上流の川は、この先、
樹木に覆われている。

下流よりダムを見る。

魚道(下流)

魚道(上流)

ウチダザリガニ
 

まとめ
 西風蓮川には3基の砂防ダムがあるが、第2回・第3回視察同様、別寒辺牛川水系トライベツ砂防ダムと状況がよく似ている。「湿地の中のダム」である。特に13号ダムは水量が少なく、そもそもダムの必要性がないと思われる。7号ダムは、川村氏曰く「イトウの生息環境としては、水量は充分で、河川規模は良い。」両ダムとも早急にイトウの生息調査を実施し、ダムのスリット化など対策が必要である。次回は、9月。視察箇所は、楓沢第2号ダム(h5〜6)と玉川第1号ダム(h2〜5)を予定している。
 尚、今回予定していた西風蓮川第2号ダムは、視察許可が出なかったため、次回以降再度申請します。

道東のイトウを守る会(文責:田中明子、写真:飯田弘己)


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