イトウは今まさに激減し絶滅の危険にさらされています。

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第7回風蓮川砂防ダム視察を終えて(視察報告)

視 察 日:2006年10月27日
視察箇所:熊川第1号ダム(H14〜H16)
参 加 者:12名
目  的:矢臼別演習場内風蓮川水系の砂防ダムについて、ダムの影響、イトウの生息可能性、川の現況確認を行った。
視察報告:今回の視察には、北海道大学大学院(生態環境科学)の野本和宏氏の参加を得、適切なアドバイスをいただいた。


▼熊川第1号ダム (地図番号13) 堤体の高さ:5.6m  長さ:107m

○魚道:プールタイプ階段式アイスハーバー型
○川 幅:上流 1.5m〜2m 下流 2〜2.5m   
○水 温:上・下流ともに5℃
○水 深:上流 33cm 下流 63cm

○魚類等:釣具・タモ網を使ったところ
上流〜イワナ(7cm)・エゾトミヨ・スジエビ・シロサケかカラフトマス(約60cmの産卵後のペア)
下流〜ヤマベ(14cm)

○ダムの上・下流は湿地で、川幅・水量ともに良い。上・下流とも川は蛇行し、瀬や渕も発達している。川底は、下流は泥が多いが上流は比較的良好。上流は、木の立ち枯れもなく、ぬかるんでいる。ところどころに湧水もある。魚道は機能している。


下流よりダムを見る。


下流側の丘よりダムを見る。右奥が魚道。

魚道。下部の魚道が通水している。

ダム上流側の丘よりダムを見る。

上流の川で、約60cmの産卵後のペア。シロサケかカラフトマスか?


ダム上流の魚道

ダム上流の川。

○まとめ
 今回の川は、川巾・水量ともに良い。魚道が機能しているためか、サケ科の産卵後のペアが見つかった。このことから、イトウの生息可能性はあると思われる。

 次回視察は、11月中旬、三郎川第1号ダム(H16〜H18) ・三郎川第6号ダム(H18〜 )・三郎川第7号ダム(H15〜H17)を予定している。

道東のイトウを守る会(文責:田中明子、写真:飯田弘己)


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