第21回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム
第12回風蓮川水系玉川流域第1号ダム・楓沢流域第2号ダム視察報告
視察日:2016年5月19日(木)
天 候:晴
参加者:9名(内報道3名)
目 的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダムについて、各河川がどう姿を作りつつあるのか、現況を確認した。
▼トライベツ川スリットダム
ダム堤から上流域を見る。 | 下流からダム堤を見る。 |
ダム堤から下流域を見る2013年5月 | 2014年5月 |
2015年5月 | 2016年5月 |
スリットダム周辺の植生図。クリックで拡大します |
▼玉川流域第1号スリットダム
ダム堤から下流を見る。 | ダム堤から上流を見る。 |
下流、左岸の流れ。 | 上流からダム堤を見る。 |
砂州より下流。 | さらに上流。 |
スリットダム周辺の植生図。クリックで拡大します |
▼楓沢流域第2号スリットダム
下流からスリットダムを見る | ダム堤から下流を見る。 |
下流域。 | ダム堤から上流を見る。 |
さらに上流。 |
▼まとめ
トライベツスリットダムの上流は良好な状態を保っている。下流は横工が撤去され、河川の真ん中に本流が形成されているが、新たに右岸側にも流れができている。深みもあり、今後は右岸側沿いに本流が形成されるかもしれない。ダム直下の右岸側への流れも完全に止まっていて、右岸側のため池状態も縮小しつつある。
玉川流域第1号スリットダムは、一昨年、下流にできた湾曲方の堆積土砂は現状を維持している。右岸側に水草が繁茂しその流れはなくなっている。左岸側は、水量も増し流れもしっかりしており本流が形成されてきている。上流は安定。
楓沢流域第2号スリットダムは、上下流共に安定している。
3河川ともに、イトウの遡上には問題はないと思われる。いずれの川も、深みや流れの緩い場所に、やまべをはじめとする稚魚が多数見られ、川の環境は良くなっている。
トライベツにて。 | 玉川上流。 |
今回の視察においても、北海道防衛局の職員の方が、視察に同行してくれた。あらためてお礼を申し上げたい。
植生報告:神田 房行
作図:元内 孝義
文責・写真:田中 正