第25回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム
第16回風蓮川水系玉川流域第1号ダム・楓沢流域第2号ダム視察報告
視察日:2018年5月14日(月)
天 候:霧
参加者:7名(内報道1名)
目 的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダムについて、各河川がどう姿を作りつつあるのか、現況を確認した。
▼トライベツ川スリットダム
ダム堤から上流域を見る | 下流からダムを見る |
ダム堤から下流域を見る 2013年5月 |
2017年5月 |
2018年5月 |
▼玉川流域第1号スリットダム
ダム堤から下流を見る | ダム堤から下流を見る |
下流からダム堤を見る | ダム堤から上流を見る |
▼楓沢流域第2号スリットダム
下流からスリットダムを見る | |
ダム堤から上流を見る | ダム堤から下流を見る |
さらに上流 |
▼まとめ
トライベツスリットダムの上流は良好な状態を保っている。スリットダム下流は、右岸側の本流形成で確定である。それと、ダム直下の土砂で埋まっていたコンクリート構築物が、スリットからの川の水(一気に流れ出たと思われる)により、土砂が下流へ押し下げられて水面下で姿を現していた。すでに、ダム直下の右岸側への流れも止まり、右岸側のため池状態も縮小。左岸側は従前の左岸と盛り上がった土砂で新たな左岸が形成されると思われる。川が決めることだが、これで、ほぼ下流の流れも安定するのではないか。
玉川流域第1号スリットダムは、2015年下流にできた湾曲方の堆積土砂は、広がりをみせ、ため池状態が縮小しつつある。右岸側は植生が形成されており流れはなくなっている。左岸側は、水量も増し流れもしっかりしており本流が形成されている。上流は安定。
楓沢流域第2号スリットダムは、上下流共に安定している。
3河川ともに、イトウの遡上には問題はないと思われる。いずれの川も、複数の稚魚が多数見られ、川の環境は良くなっている。
作図:元内 孝義
写真:飯田 弘己
文責:田中 正