第33回別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム
第24回風蓮川水系玉川流域第1号ダム
楓沢流域第2号ダム視察報告
- 視察日:2022年5月18日(水)
- 天 候:曇り
- 参加者:7名(内報道0名)
- 目 的:矢臼別演習場内のトライベツ川、玉川・楓沢各スリットダムについて、各河川がどう姿を作りつつあるのか、現況を確認した。
▼トライベツ川スリットダム
ダム堤から上流域を見る。
下流からダム堤を見る。
ダム堤から下流域を見る。2013年5月
2019年5月
2020年5月
2021年5月
2022年5月
左岸側から右岸側のため池状態だった箇所を見る
▼玉川流域第1号スリットダム
▼楓沢流域第2号スリットダム
下流からスリットダムを見る。
ダム堤から下流を見る。
ダム堤から上流を見る。
▼まとめ
トライベツスリットダムの上流は良好な状態を保っている。スリットダム下流は、ほぼ川の流れが形成されつつあるのではないかと思われる。右岸側のため池状態もかなり縮小。
スリット直下の魚道のコンクリートのたたき台があったところは、更に砂が堆積していた。この堆積がどこまでいくのか注視したい。
玉川流域第1号スリットダムは、2015年下流にできた湾曲方の堆積土砂はおちついてきており、ため池状態もほぼ固定化したと思われる。右岸側は植生が形成されており流れはない。上流は安定している。
楓沢流域第2号スリットダムは、上下流共に安定している。
玉川・楓沢ではバイカモの繁殖が多数見られ、河床の礫の状態もいい。このことはここ数年変わらない状態である。
トライベツはコンクリートのたたきがあった場所の土砂堆積が気になる。
山女魚などの稚魚も多数見られた。
川の環境は良くなっていると思われる。自然の復元していく過程を見せつけられている。それは、こうなるだろう思い描いたものとは違い、常にダイナミックに変化している。自然の力とは、人の想像をはるかに超えている。
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道東のイトウを守る会
- 写真:飯田 弘己
- 文責:田中 正