イトウ保護連絡協議会

Japanese Huchen Conservation Network

陸上自衛隊矢臼別演習場の砂防ダム問題

別寒辺牛川水系トライベツ川スリットダム視察を終えて

視 察 日:2007年2月16日
参 加 者:4名
目  的: 矢臼別演習場内の別寒辺牛川水系トライベツ川砂防ダムのスリット化工事が1月16日終了したことから、その現況確認を行った。

▼トライベツ川スリットダム
  川  幅:上流 1m  下流 2m
  水  深:上流 10~20cm  下流 18cm
  水  温:上・下流とも 2℃

▼まとめ
視察日前日に大雪が降ったため、ゲートから約1.5kmを歩いた。厚岸町や自衛隊の若い方々が先頭を歩いてくださったので助かりました。スリットが入ったことで、上流域の池はなくなり、小川が1本流入していた。河床に泥もなく、大きく蛇行していた。雪融け後も継続して視察を予定している。

道東のイトウを守る会(文責:田中明子、写真:飯田弘己)


下流から見たダムと魚道跡。


スリット化の他に、全ての水抜き孔も閉塞されている。

下流からスリットを通して上流を見る。雪に覆われて見えないが、図面上、上流にも横工が3ヶ所ある。

ダム下流域、凍結することなく蛇行して流れている。冬季以外は草木に覆われ見ることができなかった。

下流の土砂堆積横工2ヶ所1.8mの木杭を打ち、河床から30cmが出ている。取付水路はスリット巾と同じ。

ダムサイトから上流を見る。左側の小川がスリットに向いて流れている。河床を歩いても泥は出ない。

下流から横工を見る。川が蛇行するよう導いている。

横工、木杭に、松枝等を横に組んでいる。

ダムサイトから上流直下を見る。わずかに水たまりがあるが浅い。少し泥がある。

右側の雪山は魚道跡。魚道は覆土し、張芝。